妊娠糖尿病患者の母親から産まれた赤ちゃんは、他の新生児と比べて病院で受けるケアが異なってくるのをご存知でしたか?
すべての妊婦のうち、●%が罹患すると言われている妊娠糖尿病。万が一、お母さんが妊娠糖尿病と診断されてしまった場合、出産後に病院で他の赤ちゃんには行われない血糖値検査が行われます。
本記事では、筆者の実体験とともに妊娠糖尿病患者から産まれた赤ちゃんの病院側でのケアについて紹介したいと思います。
妊娠糖尿病の母親から産まれた赤ちゃんは様々なリスクがある
妊娠初期の血液検査で妊娠糖尿病の数値に近づいた時も、妊娠中期に再度血糖値検査があった時も医師から「妊娠糖尿病と診断された母から産まれた赤ちゃんにはいろいろなリスクがある」と言われていました。
一般的に母体側が妊娠糖尿病患者の場合の新生児に起こりうるリスクは以下の内容が挙げられています。
- 体重4000グラム以上の巨大児
- 流産・早産・難産の可能性
- 目・腎臓の合併症の発症リスク
- 出生時の低血糖や呼吸困難
- 発育不全や奇形のリスク
母親が妊娠糖尿病患者から産まれた赤ちゃんは血糖値検査を受ける
これは、私の病院での体験ですが妊娠糖尿病と診断された母親から産まれた赤ちゃんは病院を退院する迄に何度か血糖値検査を受けることがあります。
私は妊娠後期の検査で妊娠糖尿病と診断され、約1週間の管理入院を行いました。
その後、同じ病院で無事に赤ちゃんを出産することができたのですが、

と気づいたのは、分娩後に赤ちゃんを綺麗にしてもらっている時のことでした。
体重やアプガースコアなど、出産後の一通りの処置を終え、立ち会った父親も嬉しそうにビデオカメラを流しながら母体の回復を待っている2時間の中の出来事です。
私もよく見慣れた大人が使う血糖値検査用のペン型の針をお腹にバチンと打たれる我が子の光景がそこにありました。
突然の痛みに精一杯、全力の泣き声 をあげる我が子に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
その後、子供は退院するまでに血糖値の変動を計測するために何度か針を小さな体に打たれては血糖値検査をされることに。もちろん私も出生後も妊娠糖尿病患者として、糖尿病食と毎日4回の血糖値検査はありましたが、私の病名のせいで子供にも本来不要な検査が出てきてしまったのはとてもショックでした。
私が妊娠糖尿病になっていなければ、赤ちゃんも不要な痛みを与えられることもなく穏やかに病院での日々を過ごせたのではないかなあと思い悩みました。今では前向きに考え、この子のためにできることは何でもやろう!と思い日々の育児に奮闘しています。